純愛

なんか世の中が純愛ブームらしい
捻くれた人間である秋鷹41には若干気持ち悪い現象だ
世界の中心で愛をさけぶ冬のソナタ電車男etc...


純愛?単純に考えたら“純粋な愛情”。手元の辞典で引いたら“ひたすらな愛”
“ひたすらな愛”・・・と聞いてストーカーをイメージした秋鷹41はやっぱ捻くれてるな


冬のソナタ
秋鷹41がどーでもいい、と思っているものだ
ペがチェとうんだらかんだら・・・
中身はどーでもいい。ホントにどーでもいい。純愛らしい。だからどーした
いい大人が気持ち悪いと思わんのか?ドラマの中身じゃなくてファンのババァ
お前らヨン様ヨン様言って大層グッズ買ってるようですけど
日本で買ったところで入る金はペじゃなくて販売元だろ?
韓国に行ってる馬鹿どももいるそうですね
向こうではたいしたエサでもないのに大量だと喜んでますよ
商業純愛に釣られて浪費して・・・そりゃ日本はアジアで舐められるわ


日本は文化保護が全くといっていいほどされてないからね
先進国(この表現が適当かどうかは分からんが)では大体規制されてる
というかそもそもそこまで他国の文化に飛びつかない
今日本で世界に“文化”として通用してるのは漫画・ゲームくらいじゃないのか?
お前らババァどもがいつも嫌う“オタク”の文化だな
その業界も腐り始めて来たんだが


電車男
3つの中では一番マシだったが落ちていった
発生は2ch2chは見るけどそんなトコは覗かんから知らんが
事実らしい。確認してないし出来てるのかどうかも知らんが
話が上手すぎるけど事実だったならいい話じゃないか、と思ってた
応援していた人間は純粋に応援していたんだろう


それが商業として使われた
話は事実なんだからその価値は落ちない。むしろ世間的評価は高まるだろう
が、商業純愛になった時点で、“事実である純愛”と“商業用に加工された純愛”が生まれる
宣伝なんかも加工の一つだろう
しかもこの商業用加工で楽なところは“元ネタに金がかかっていない”のだ
取材も必要無い、原作者への報酬も必要無い・・・
ネタとして最高の条件を備えているんだからそりゃ飛びつくだろう


売り上げは全額寄付された(らしい)。だから?
困った人に寄付するのはいいことだ
でも冷静に考えてみて、売り物として最高のネタをわざわざ見つけて
それがマイナスになるようなことをするんだろうか?絶対にしていないはずだ
今度は漫画になった。3誌で始まっているのは確認している
それも全額寄付するのか?単行本が出たらするかもしれないな
でも100%雑誌の売り上げは寄付しないだろう。しっかり儲けるはずだ
絵を描く人間への報酬も与えないといけないしな
ヤングサンデーなんて原秀則だから原稿料それなりに高いだろ
儲けるためにやった事の中から奉仕が発生するなんて上手い話は信じない
世界の金持ちが儲けた結果の中から奉仕・寄付する例は腐るほどあるけどな


世界の中心で愛をさけぶ
これは秋鷹41が嫌いな部類に入る
死を題材にしていて、観客を“泣かせる”作りにしているからだ
別に泣くことが悪いとも言わない(秋鷹41はかなーり涙もろいし)
役者や監督を否定するつもりもない。作品そのものを否定する気はもちろん無し
何が嫌いか?売り出そうとしている人が嫌いだ。ダントツで


大概こういう作品は小説が元になっている
それから映画になり、ドラマになり、最終的にはまた紙の媒体の漫画に戻る
小説の段階の作品は別に嫌いではない。全く興味もないけど
映画になる。この時点で小説も嫌いになる
確実に帯に書かれる言葉がある“感動の名作が遂に映画化!”
書店に置かれて売る際、“人気”などとPOPをつけて売ることはそれほど気にしない
が、映画化されるまでになると一気に大プッシュが始まる
TVでは映画の宣伝、書店では山積みして専用コーナー作って大売出しだ
さらに演技力の欠片もねぇタレントなんか使いやがると虫唾が走る
映画になると途端に作品から金儲けしたい匂いがプンプンになる


売れるものを映画にするのは別に間違っていない
むしろビジネスとして正しい。それで客を満足させて金も儲かるんだから
“人の死を扱う”作品が見つかればすぐ飛びつく商売人どもがいる
“人の死を扱う”作品に脊髄反射の如く“感動する”馬鹿どもがいる
そうやって“人の死を扱う”作品によるビジネスは確立される


アカデミー賞にもその流れが一気に来た時代があった
レインマン”という作品がアカデミー賞を獲った
この作品自体は秋鷹41も好きで、いい話、いい映画だと思った
そして翌年から同じようなタイプの作品が続々と出てき、受賞するようになった
無理矢理“いい話”を生み出してくるような流れが明らかに出来ていた
フォレスト・ガンプあたりまではその流れも成功していた
秋鷹41的にはビューティフル・ライフで完全に失敗したと思っている
そしてその失敗に、ホッとした。秋鷹41はその流れにウンザリだったから
もっと普通の話で感動させることは出来ないのか?そんなことを考えていた


エイミーは秋鷹41のお気に入りだ。有名だと思うけど
最初に父親の死がある、けどそれを使って泣かせようとしているわけではない
馬鹿みたいな感動を求めている人には向かないかもしれない
胸がスカッとするような感動だって無い
終わった後涙が止まらないような感動も無い


見終わった後、なんとなくいい気分になれる、ような・・・
そんな空気を持った、いい映画だと思った


E.Tを見たら毎回泣いてしまう秋鷹41なんだけどな