演出論

秋鷹41はスポーツが大好きだ
いろんなスポーツを見て、楽しむ
そして思ったことを2本続けて書いてみようかと


1本目:演出について


演出は近年ではスポーツに無くてはならない存在となっている
メディアの発達等によりスポーツが多様化した昨今
スポーツの魅力そのものでは新規ファンは獲得し難いからだ


スポーツにとっての演出は様々だ
各スポーツに適した物を選ばねばならず
新規ファンの獲得を目指しつつ現ファンが逃げない演出を考えなければならない
パフォーマンスとしてファイターズ新庄のカラーレンジャーはnewsにもなった
アメフトではオーディションで選抜するなど目玉の一つだ
が、日本で勘違いした馬鹿どもが変なことを始めた
馬鹿男アイドルグループの売り出しにバレーを利用した
元々バレーの認知度、人気が高かったこともあって売り出しは失敗(だと思う)
バレーはアテネ五輪前に一気に人気が高まった
しかし売り出しを優先した作りだったためか敗退と同時に熱は一気に引いたようだ
イベントの度に騒がれるだけでは固定ファンは望めない
メディアへの露出が少ないと言うのが原因の一つでもあるのだが


秋鷹41は演出がクローズアップされることは大歓迎だ
演出本来の目的は観客の興味を引くことにあるからだ
しかし演出そのものを売り出すのは間違いだ
演出はスポーツの脇役でなければならない
しかし興味を引ける物でなければ意味がない。難しいところだ


演出はスポーツの魅力が伝わる人間層にターゲッティングしなくてはならない
見にきた観客にとって最低でも演出≦スポーツの図式を成り立たせられなければ
その観客はそのスポーツにとってのリピーターにはなり得ないからだ
演出だけで一時の客を呼ぶ事は出来るかもしれない
が、演出で客を呼び続けることは出来ない。飽きるから
そこで新たな演出を考えてはいけない
演出>スポーツなら演出にとっての観客になってしまうから
アイドルのコンサートを開いて集まる人間がサッカーを見ていくとは思わない
終わったら帰る事位想像できるだろう。そういうことだ


演出に食いついた観客を引き留めるのはスポーツそのものの役割
そこでリピート客をつかめないスポーツは一般的に言うと
「つまらない」という判断が下されるということだ
「また来たい」とまで思わせなくてもいい
「機会があれば」と思わせるだけで成功だろう
その機会を作るのは運営側の仕事なのだから


スポーツ自身の演出にはルール改正がある
よりわかり易く、より面白く、よりエキサイティングに
柔道を例にとってみよう
柔道のカラー道着は「よりわかり易く」
「より面白く」は一本で勝負が決まる、というので完成されている(と、思う)
ゴールデンスコア方式は「よりエキサイティングに」
リスクも伴うルール改正は運営側最高の努力、と言えるだろう


秋鷹41は人気スポーツには必ず“時間”を楽しめると思っている
大まかに分けて3つ「スピード感、テンポ」「タイミング」「経過による緊張感」
このどれかが入っていない人気スポーツは無いのではないか
ほとんどのルール改正というのはこのどれかを際立たせていると思う
上記の3つは左側がビギナーへの魅力を伝えやすいと思われる
右側に行けば行くほど魅力が伝わりづらい。が、デメリットばかりではない
静止する場面が多いスポーツのメリット
それは選手を覚えてもらいやすい、ということだ
そこからの自己プロデュースは選手の仕事。つまり活躍しろって事
最終的には選手が頑張らなきゃならないのがスポーツだからな


一方、大多数のスポーツでファンが参加できるものがある
応援だ


完成された応援というのはそれだけで魅力的だ
サッカーではサポーターの事を“12番目のプレーヤー”と呼ぶが
応援というのはそれ位効果がある
なぜプロスポーツというのが地域密着を目指すか
なぜホーム・アウェイという概念があるのか
なぜ応援団という物が結成されるのか
考えてみれば簡単に答えはでるはずだ


ただ妄信的に応援するサポーターはサポーターではない
時には批判し、罵倒しても構わないだろう
それをバネにするのがプロというものだ
暴力などに訴えてはいけないが・・・生卵や鶏の頭も
それを乗り越えた時、その選手、チームへの熱はさらに高まるだろう


ただ応援団が勘違いしている事もある
秋鷹41が特に嫌悪感を覚えるのは前述のバレー、そして野球だ
秋鷹41は「スピード感」を売りにしていない野球にはいわゆる「緊張感」を求める
1点を争う場面で4番とエースの対決、なんとことになると興奮するだろう
その場面で秋鷹41は“固唾を呑んで見守る”のが好きなわけだ
が、実際に観戦に行くとそれが出来ない。なぜか


鳴り物、ウザ過ぎ


静かに見る、ということも出来ない
うるさい事を嫌うファンがいることを理解しろ
失敗したプレーに対しブーイングはいいが、野次はいらない
野次にはデメリットしかない。競技自体のイメージも悪くする
酔っ払いの客は要らない
ファンのモラルが重要なことくらい理解しろ。アジアカップの中国を覚えてないのか?
そしてこれらの応援(になってないけど)スタイルを批判するとオッサンが言う言葉
「これが野球の楽しみ方なんだ」ってな
古いっつーの
なんで若いファンがどんどん減ってると思ってるんだ
何でサッカーとか他のスポーツは順調に増えてると思ってるんだ
メディアの発達による多様化を言い訳にするな
第一応援っていうのは観戦から派生した物だぞ
試合見ないで応援してるのなんて応援じゃねぇよ
帰れ帰れ


これから考えると
運営側は新規、一見客を逃がさない努力をする
選手は新規、一見客を引き留める魅力あるプレーをする
固定ファンは新規、一見客との共存を目指せる応援を形成する


当たり前のことをやる
それだけでスポーツは発展する
努力せよ


以上!